痴漢冤罪を防ぐには?

投稿者: ミスター差別 投稿日時: 2009/04/18 10:26:41

2009年4月14日、痴漢犯罪において、「画期的」な判決が出ました。電車内で女子高校生に痴漢を働いたとして1審、2審で実刑判決を受けた大学教授が、最高裁で逆転無罪を言い渡されたのです。

裁判官5人のうち、2人が反対意見、一方、3人が賛成、3対2の際どい判決でしたが、無罪が確定しました。

しかし、逆転無罪が「画期的」なわけではありません。たしかに、最高裁での逆転無罪は極めて珍しいに違いありませんが、「画期的」というほどではありません。

また、最高裁は法律の解釈を主な役割としていて、今回のように、捜査のあり方、事実認定のあり方について一般論を述べるのは、極めて異例なことですが、これも「画期的」とまではいかないでしょう。

「画期的」なのは、従来までの痴漢犯罪に対する検察の常識、すなわち、「疑わしきは罰す」、いや、それどころか、「潔白だと、自分で証明しない限り罰す」というスタンスに警鐘を鳴らし、他の犯罪(刑事事件)と同様、「推定無罪」、すなわち、「疑わしきは被告人の利益に」、「疑わしきは罰せず」の原則を徹底するように求めたところです。

これまで、痴漢犯罪は、被害者と言われる女性に「痴漢」と名指しされたら、いくら「痴漢していない」と否定しても99%有罪になる、と言われています。

その上、取調べでは、「否定すればするほど罪が重くなるぞ」などと脅されて、自白を強要される、とのウワサまで、実しやかに流れています。

「自分は痴漢していない」ということで、それを主張するために駅員と詰め所に行ったとしても、その時点で、法的には「現行犯逮捕」されていることになり、警察に引き渡される、そして、拘留。その後は、犯行を否認する限り、「取り調べ→起訴→有罪判決」という流れが待っているのです。

と言うことで、「痴漢に間違われたら、とにかく、逃げろ」とアドバイスする人までいますが、もし逃げて捕まったら、それこそ、「痴漢したから逃げた」ということになり、ますます、不利な状況に追い込まれてしまいます。

なぜ、こうなってしまうのでしょうか? その原因は2つ考えられます。1つは、「被害者の女性がウソを言うはずがない」という思い込みがあるのではないか、もう1つは、「痴漢犯罪を憎むあまり、男性を差別視している」からではないか、です。

近年、示談金目当てやマナーを注意された腹いせなどで、女性が「痴漢された」とウソをつくケースが話題になり、そういう犯罪もある、ということが一般の人たちにも周知されました。

これは悪質ですが、本人がウソをつくつもりがなくても、結果的にウソになる、つまり、勘違いする場合もあるでしょう。一番近くにいた男性を痴漢呼ばわりする、そういう勘違いもあるはずです。

にもかかわらず、被害女性の言うことを100%信じて、痴漢呼ばわりされた男性の言うことは端から取り上げない、「痴漢をするような奴の言うことは信用できない」というのは、たしかに、痴漢には当てはまるでしょうが、痴漢でない男性には全くイワレのないこと、不当な差別です。

これでは冤罪が起こるのも無理からぬことです。

痴漢犯罪は卑劣で、憎むべき犯罪ですが、それと、痴漢をしたかどうかは、全く別物です。被害女性の言い分も聞くが、痴漢呼ばわりされた男性の言い分も聞く、これが公平というものです。と言うよりも、確かな物的証拠がない限り、「推定無罪」とする、これが決まりのはずです。

ところが、これまでの痴漢犯罪に対する一部の女性や警察官、検察官、裁判官の言動を見ると、「男性のほとんどは痴漢ではない」にもかかわらず、「痴漢のほとんどは男性」ということで、「男性は痴漢してもおかしくない」、「男性は全員、痴漢予備軍」などという思い込みがある、つまり、男性を差別視している人たちがいる、と言っていいでしょう。

それが、「被害女性の言い分を鵜呑みにし、痴漢と名指しされた男性の言い分を聞かない、痴漢冤罪の起こる、もう一方の元凶と言えるのではないでしょうか?

痴漢冤罪の恐ろしさは、映画「それでもボクはやってない」(周防正行監督)を見た男性はもちろんのこと、見ていない男性も容易に想像できるでしょう。痴漢被害も心に深い傷を残しますが、冤罪被害は、心の傷はもちろんのこと、実生活に深刻な影響を残します。

会社勤めなら退職を余儀なくされる、近隣の住人や子供がいれば学校での風評被害、辛い日々が想像されます。今回、無罪となった大学教授にしても、「冤罪が晴れてよかった」と素直に喜べないほど、ご苦労されたことでしょう。

今回の判決は、これまでの痴漢犯罪に対する負の流れを変える「画期的」なものです。

いや、他の犯罪は、従来から、「推定無罪」だったのですから、実は、「当たり前」のことを「当たり前」に認めた、「当たり前」の判決とも言えます。それが「画期的」と思えてしまうところに、この問題の根深さがあるのです。


これまでのコメント

  1. 匿名 :

    植草元教授の事件は、いつ真実が明らかになるのでしょうか。

  2. 匿名 :

    @ :
    同感です。アメリカの超一流シンクタンクで、明日からすぐフェローが務められるのは、植草ぐらいなもの、と何かで読んだ憶えがあります。薄っぺらの竹中にとっては、今も昔もきっと、ケンカ論戦してもまったく勝つ見込みのない、手強い相手なのでしょう。私のサラリーマン現役時代、清濁併せ呑む豪快で愉快な上司が言った言葉が忘れられません。曰く「男の臍から下に、人格というものは、存在しない。」と。清廉潔白だけれどまったく勝負しない男よりも、多少の色恋沙汰はあっても、ここぞという時に勝負する男に魅力を感じます。

  3. 匿名 :

    取調べに弁護士同席でしょ

  4. 匿名 :

    水谷主演の冤罪ドラマ見たがひでえな
    なんでお巡りは鼻の下伸ばして女子厚生の話を信じるのかな?

  5. 匿名 :

    裁判官てのは常識のない宇宙人だからな

  6. 匿名 :

    そう言えば植草さんが出所した
    政権も変わったし
    痴漢冤罪問題にも
    というか人質司法も
    改革してもらわんと

  7. 匿名 :

    最近医師が診療中にわいせつ行為を行ったとして逮捕される例が目につくが
    俄かには信じ難い
    毎日やってる心療の場では性的興奮は通常感じられないからだ
    女性の誤解による冤罪でなければ良いが

  8. 匿名 :

    自家用車内でキスを強要し逮捕?!
    あほくさ
    こんなの記事にすんな

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