横浜事件再審請求判決に思う

投稿者: 霜山龍志 投稿日時: 2009/03/31 9:26:26

横浜事件の第4次再審請求が免訴となり、無罪判決が得られませんでした。治安維持法時代の冤罪事件であり、その後治安維持法が廃止されたことから、免訴となったのですが、今後国家賠償訴訟の判決理由で無罪の旨のお墨付きをもらうとのことです。

それにしてもわが国の司法制度の硬直性はあまりまるものがあります。いまだに、戦前の明治憲法時代の大審院判決が判例として生きているのですから、驚きを禁じえません。

さらに、昨今の下級審の判決を見ても、表現の自由について制約をあたえたものが多く、これらの裁判官が本当に日本国憲法下の教育を受けたのかと疑いたくなります。その点昭和40年代の裁判は憲法遵守が立派でした。有名なのは東大ポポロ団事件です。

そういうわけですから、現代の裁判所になにかを期待するのは無意味で、そういう意味では、わが国は行政、立法、司法、そしてマスコミと4権すべてが危機に瀕しており、国家の体をなしていません。桜井よう子さんらが国家基本問題研究所なるものを立ち上げたのも同じ気持ちでしょう。

そういうときに個人はどうすればよいのか。
それは簡単です、人間としての矜持を保てばいいのです。

不正に声をあげると同時に破綻した権力には期待しにないで当面無視することです。横浜事件でも、無罪は元被告人自身が確信していれば充分でしょう。汚れた権力のお墨つきなど屁のつっぱりにもなりません。長い目でみれば、歴史は公平なもので、必ず正道が報われます。


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